ミシン刺し(タタキ)とは
「ミシン刺し(別名:タタキ)」とは、ミシンによる破れの補修方法です。破れの裏側に補強を目的とする生地を当て、品物に近い色の糸を使用し、ミシンを用いて上から下へ、下から上へ、上から下へ...と往復し、連続的に破れをミシン縫いで覆うように補修する方法です。ミシン刺しは、非常にシンプルな方法だからこそ、技術により仕上がりに大きく差が出ます。当社は、
❶極めてまっすぐに縫う
❷糸と糸の間隔を均一に保つ
❸糸と糸の間隔を極限まで狭めて縫うこと
を実践し、ミシン刺し修理の領域において、強度と見栄えの両面において品質の最適化を目指しております。
▪「ミシン刺し」は、物理的に修理の痕跡が残ります。新品同様の状態に復元する修理ではありません。素材・破れの状態・破れの場所により修理の痕跡が非常に目立つ場合もあります。許容できる痕跡の程度を鑑みた上でご依頼下さい。
Point① 非常にキメ細かく丁寧な仕上がり
極めて細かく高密度に。そして、⽷と糸の間隔を最大限均⼀に保つことにより、丈夫で周囲と調和した自然な仕上がりを目指しています。
当社のミシン刺し図解
▪ミシン縫いがほとんど曲がらず限りなく直線です。
▪縫った糸と糸の間隔が極めて同じ間隔で平行です。
▪ミシンが届かない場所は、曲がることがあります。
(股ずれの場合は、ほとんど曲がりません)
雑なミシン刺し図解
▪ミシン縫いが曲がり、糸と糸の間隔が不揃いです。
▪修理の痕跡が非常に目立ち、強度も不安定です。
Point② 特許取得済のこだわりの修理方法
当社のミシン刺しの方法は、完全オリジナル製法です。(特許取得済の方法)その独特な方法と専任チームの熟練技術で、高品質で安定した品質を提供致します。
Point③ 高品質・業界最安値を目指します
料金も業界最安値を目指しています。(2023年10月当社調べ)主要チェ-ン店様との料金比較をご覧下さい。
▪1か所4cm〜5cmの破れを、股の中心をほどいて修理する場合の比較
料金比較❶股のミシン刺し(片側) |
▪またずれ修理便(当社) |
税込2,200円 |
▫チェーン展開するA社 |
税込3,300円 |
▫チェーン展開するB社 |
税込3,300円 |
▫チェーン展開するC社 |
税込3,850円 |
▫チェーン展開するD社 |
税込4,180円 |
▫チェーン展開するE社 |
税込4,400円 |
料金比較❷股のミシン刺し(両側2か所) |
▪またずれ修理便(当社) |
税込4,180円 |
▫チェーン展開するA社 |
税込6,600円 |
▫チェーン展開するB社 |
税込5,500円 |
▫チェーン展開するC社 |
税込7,150円 |
▫チェーン展開するD社 |
税込7,480円 |
▫チェーン展開するE社 |
税込8,800円 |
Point④ 豊富な修理画像で正確に情報開示
修理事例を様々な視点から豊富に掲載し、品質を正確にお伝えするように情報開⽰を⾏っております。修理の痕跡が目立つ事例として❶素材❷破れの状態❸破れの3つパターンに分けて画像でご紹介します。
Point⑤ オンラインで御見積・注文が簡単
LINEとMAILで品物の画像を送信し、簡単に料金を把握し、ご注⽂いただけますように、郵送オーダーの⽅法を非常にシンプルにしています。ご自宅で品物を受け取ることができるサービスです。勿論実店舗でも受付しております。
”共布”を同封して下さい‼
共布(=あまり布)をお持ちでしょうか!!?
共布とは、品物と同じ⽣地の残布(ハギレ)です。破れの裏側に、補強の為のあて布として使⽤します。特に破れ箇所の生地が欠損しており”ぽっかり穴”の場合は、その⽳から、当て布が⾒えますので、別の布を使⽤するよりも品物と同じ共布を使⽤した⽅が、修理の痕跡が⽬⽴ちません。購⼊時に予備の布として付いている場合もありますし、裾上げした際に残布として返却される場合があります。
▪共布がなくても修理は可能です。共布の代わりに似た布で対応する場合、共布を裾の折り返しから調達するケースがあります。
▪このような⼩さいビニール袋に包装され、ポケットの中に入れて返却されるケースが多いです。ご確認下さい。
共布がない場合その① 共布を品物から取る
裾の折り返しの中から共布を調達します。共布がなくても修理対応できますのでご安心下さい。
裾は、⽣地が内側に折り返して作られていますが、その折り返してあるところから、共布をカットして取り出します。着⽤時には、外から⾒えない場所です。
▪裾がシングル仕様 別途¥1,100(税込)
▪ダブル仕様の裾をシングル仕様に変更 別途¥2,750(税込)
▪裾の中側の画像です。この中から共布を調達します。共布を取り外した箇所は、着用時に外から認識することはできませんのでご安心下さい。
▪裾がダブル仕様の場合は、共布の必要な寸法を確保できないことがあります。その場合は、ダブル仕様をシングルに変更して対応することがあります。事前にご相談致します。
共布がない場合その② 同系色の布で代用する
共布の代わりに品物と同系色の布で代⽤します。
裾などから共布を調達することが出来ない場合や、共布を使⽤しなくても品質に差が出ない時は、当社の⽣地で代⽤します。
▪特殊な場合を除き⽣地の代⾦はかかりません(サービス)
▪100種類以上の予備の⽣地をご⽤意しております。素材・破れの状態により共布での修理を推奨する場合がございますが、類似布で代用しても品質が維持できるケースも多々ございますので、状態に応じてご提案致します。
option ストライプの補⾜縫い
消えたストライプをミシン縫いで補うことが出来ます。
ミシン刺しで、ストライプが薄くなったり、消えてしまう場合があります。そのストライプと似た⾊の⽷でストライプの上を縫うことで、縞模様を補うことができるオプション修理です。(素材や破れの状態により効果がない場合があります。その場合は修理前ににお伝えします)
▪ストライプの補足縫い 別途¥1,100(税込)〜
option 股ずれ防止策「シック」装着
破れを防止する為に、裏側に別布のガード(=シック)を取り付けます。汗などで蒸れた状態で摩擦が加わることで⽣地が弱り、そこに⼒が加わることで非常に破れやすくなると言われています。原因が内側からの摩擦にある場合は、シックの装着は効果を発揮します。
▪シックの取り付け 別途¥1,650(税込)
▪少し⼤き目サイズのシックをご⽤意しています。
修理の痕跡が目立つケース解説
非常に丁寧にミシン刺しすることをお約束致します。同時に、大前提として"ミシン刺しは、物理的に痕跡が残る方法であり修復度合いに限界がある"ことをご承知下さい。修理痕がほどんど残らない方法”かけはぎ”とは性質が異なる方法です。その前提の上で、”見栄えの自然さ・丈夫さ”の最適化を目指します。次に修理の痕跡がハッキリと残るケースを以下の3つの視点で解説させて頂きます。
❶生地(素材)の特徴 ❷破れの状態 ❸破れの場所
目立つケース解説❶------生地(素材)の特徴
❶色が明るい生地
⿊・濃紺・チャコールグレーなど⾊が濃い素材は⽬⽴ちにくいです。明るい⾊・薄い色は⽬⽴ちます。
❷ストライプ・柄・模様がある生地
ストライプが薄くなったり、歪んだり、消えてしまうことがあります。模様・柄は復元できません。
❸複数色の糸で織られている生地
一見単色に見えますが、破れ・ほころびた状態で観察すると複数色の糸が確認できます。特に明るい糸と色の濃い糸(黒色など)の組み合わせでできている生地は、濃い色が滲みでてくるので綺麗に仕上げることが出来ません。
目立つケース解説❷----------破れ箇所の状態
❶破れ箇所の生地が欠損している(ポッカリと穴)
生地が欠損し、ぽっかりと穴が開いている品物の修理は痕跡が目立ちます。一方、穴が貫通しているものの、まだ生地が糸の状態で残っており、その糸を整えることで、穴が隠れる状態の軽微な欠損の場合、修理の痕跡はあまり目立ちません。
❷破れが大きい
破れのサイズが大きいと目立ちます。
目立つケース解説❸----------破れがある場所
❶股下より上部のお尻に破れがある
股下ではなくお尻の位置の破れは、人が認識できますので、修理の痕跡は目立ちます。
❷その他(股下以外/スーツなど)
パンツの腿・膝やジャケットの肘など、股下以外の位置の修理依頼を非常に多く承っております。股下の破れを除く多くの場合、”かけはぎ”(ほぼ修理の痕跡が残りません)にて対応可能です。まずは”かけはぎ”にてご検討頂くことを推奨しております。”かけはぎ”も自信をもってお勧め出来ます。是非ご検討下さい。
▪修理の痕跡の状態を許容しうる基準は、品物の利用シーンや個々人の感覚に拠りますので、修理画像を沢山ご確認頂きました上でご検討下さいますようお願い申し上げます。
▪股下は、強い負荷がかりますので、”かけはぎ”では強度が不足するので対応することが出来ません。